セガサターンにて移植されたレースゲーム『デイトナUSA』。


セガサターン初期のソフトでアーケード版の移植ゲームということもあり、注目されていました。


アーケード版の稼働が1994年からはじまり、その1年後セガサターン版として移植されました。


私も当時アーケード版をゲーセンで遊んでいたので、このゲームがサターンソフトとして出るということでとても楽しみにしていました。


もちろん事前に予約して発売日に購入しました。


それからは毎日、サターン版『デイトナUSA』にハマる毎日。


ひたすら1位を目指して初級コースからプレイしまくってました。


アーケード版と劣る部分はあるものの、『デイトナUSA』らしさは十分に感じられるソフトでしたね。


今回はこのセガサターン版『デイトナUSA』についていろいろお伝えしていこうかと思います。




『デイトナUSA』ってどんなゲーム?



『デイトナUSA』はセガの名作レースゲームでして、アーケード版は1994年にリリースされました。

ポリゴンに3DCGテクスチャマッピングを施す技術が使われている基板「MODEL2」を使用した第1弾のレースゲームです。


サターン版は1995年に発売。サターン版としてはこのあとに『デイトナUSA 
サーキットエディション』てのも発売されています。


サターンのほかにも最近でもPS3やXboxなどでもよりアーケード版に近いクオリティで移植されており、楽しむことができます。


ゲーム内容としては、ストックカーと呼ばれる車を操り難易度の異なる3コース(初級、中級、上級)クリアを目指す形となっています。


アーケード版はオートマかマニュアルかのミッションを選択するのみでしたが、サターン版はそれに加えて性能の違う車を選べるようになっております。


さらに裏技で「デイトナUMA」という馬を操作することもできます。


操作性についてですが、コーナリングはグリップ走行よりドリフト走行の方が速く走れるので、豪快に滑らせてコーナーを抜ける爽快感があり、それがまたこのゲームの面白さ、魅力でもあります。


他にも『デイトナUSA』は、別名「歌うレースゲーム」とも言われていて、その名の通りBGMが歌詞付きの曲になっています。


歌ってるのは、光吉猛修さんという方でプレイ中、初級の「ローリングスタァーーーっっ!」や中級の「デーイトォォーーナァーっっ!」っていう叫び声ともとれるアツい歌声が筐体から響いてくるのがコレまた良かったですね。


このBGMもまた『デイトナUSA』の特徴でもあり、魅力でもありますね。








サターン版『デイトナUSA』の移植具合



それでは、サターン版『デイトナUSA』の移植具合はどんな感じだったのか?


まずグラフィックについてだが、アーケード版と比べると全体的に粗い。


MODEL2とセガサターンのスペック差を考えたらまあ当然といえば当然のことで、仕方ない部分ではあります。


ゲーム中の背景を見ても、奥に見える部分が消えており手前にくるといきなり現れるみたいな感じでコースの見通しが悪く、この辺りもスペックの差なのかなと感じますね。


動きについても違いがあって、アーケード版が秒間60フレームに対してサターン版は秒間20フレームらしく、アーケード版に比べてカクカクした動きをしてる印象を受けます。


次に操作性ですが、フレーム数の違いがあるためアーケード版のような感覚というべきでしょうね。


さすがにアーケード版と同じとはいかないですよね。


基本パッドで遊ぶという部分もありますので。


それでもパッドで遊ぶ前提で作られているので、操作性自体はいいんじゃないかなと思います。


きちんとこのゲームのウリでもあるドリフト走行もできますしね。


アーケード版と比べるといろいろと劣る部分が目立つゲームではありますが、家庭用ゲーム機で遊ぶひとつのレースゲーム作品ととらえれば十分に楽しめる良作だなと思います。


次にBGMについてですが、サターン版はアーケード版のアレンジでCD再生仕様ということもあり、アーケード版より綺麗で迫力のあるサウンドになっています。


光吉さんの歌声もとてもクリアになってます。


コレは正直好みが分かれるのかなと思いますね。


個人的にはアーケードオリジナルの方が好きですね。





最後に

といった感じで、アーケード版とサターン版は大きく異なる部分があるわけですが、それでもセガサターンという家庭用ゲーム機のレースゲームのひとつとしてとらえてみたら、それなりに楽しめるゲームだと思います。


このあたりの時代の移植ゲームって、オリジナルアーケード版と大きくスペックの差があり、いかに少ない容量の中で再現できるのか?というのがひとつの見どころであります。


どこを取り入れてどこをカットしているのか?


そういった視点でプレイしてみると、また違う楽しさやその移植ゲームの魅力に気づくかもしれません。


現在、私は結婚を機にセガサターンを手放しておりプレイすることはできませんが、機会があれば書い直して遊んでみようかなと思います。