最近何かと話題になってる懐かしの「レトロ自販機」

テレビで紹介されたり、自販機を破損される悲しい事件が起きたりといろいろと話題が多いですよね。

そんなレトロ自販機の内容がギッシリ詰まった本があります。

それが、、

「日本懐かし自販機大全」です。



自販機の歴史は明治時代から・・・。

そもそも自販機って?・・・て話なんですが、その歴史は長く、、はじめて日本で登場したのが明治21年だそうで・・・。それもタバコの自販機がはじめてだったそうです。
しかも木製!!・・・時代ですよね。明治時代ですもん。

で、そのあとにでたのが切手の自販機。
こちらも木製だったそうです。

大正時代に入ると、お菓子の自販機が登場。
袋入りお菓子やキャラメルなどの自販機があったそうです。

昭和に入ると、「映画付きグリコの自販機」が登場しました。
これはその名のとおり映画を鑑賞することができるというもの。
下の動画を見ていただければどんなものかわかります。

↑とても貴重な映像ですね。ショートムービー(白黒)を見たあと、
下の取り出し口からコトンとグリコが出てくるというもの。



昭和に入ると自販機の進歩がめまぐるしくなっていきます。
昭和30年代に入ってくると、ジュース自販機やタバコ自販機が次々に登場、昭和40年代になるとハンバーガー、カップ麺、弁当などのフード系自販機が登場してきてさらに盛り上がりを見せます。
それとともに自販機の台数も増えていき、昭和45年には自販機普及台数100万台を突破したそうです。

昔のコンビニがない時代に大活躍のフード系自販機

昭和40年代に普及してきた自販機。
それは時代背景も相関していて、このころ日本は道路も整備されてまさに車社会の時代。
自動車の普及により国道、県道沿いには自販機も多く設置されていきました。
軒下や建物の中にズラリと複数台いろいろな自販機を設置して、そのような建物や場スポットを「コインスナック」「オートスナック」「ドライブイン」「オートベンダー」などと呼ばれて親しまれていたそうです。

わたしは昭和50年代生まれですが、まだ幼い頃にはコンビニなんて近所にはなく、その代わりにタバコ屋さんや酒屋さんがあって・・・という時代でした。
親にドライブに連れて行ってもらった頃はというと、道路沿いにコンビニは確かに見かけることはほとんどなく、代わりに「たこ焼き八ちゃん」「蜂来饅頭」などのお店や、個人でやってる弁当屋さんなどがあって、それらに立ち寄って食べ物や飲み物を買ったりしてた記憶はあります。
フード系自販機のある店舗とかはほとんど見たことなかったですね。
記憶にあるのは、高校生のころ電車通学で駅にハンバーガーの自販機があって電車の待ち時間にその自販機でハンバーガーを買って食べたことが数回あるくらいですかね。


コンビニ普及によりフード系自販機激減!絶滅危惧種に・・・。

昭和50年代に入ってくると、コンビニ「セブンイレブン」が登場し、他にも「マクドナルド」や「ほっかほっか亭」などのチェーン店が広まりはじめました。
コンビニへ行けばいろいろなものが揃う、フードチェーン店では自販機よりもクオリティーの高い食べ物が食べられるなど、、こうなってくると必然的にフード系自販機は衰退していくしかなかったでしょうね。
現在ではあちこちにコンビニが点在、車での移動時には欠かせない存在といえます。
というか、歩いて近くにあるので日常生活において欠かせないといったほうがいいですね。
コンビニはここ近年さらに進化してきてますからね。
ただ便利なだけではないという感じのお店ですね。

筆者の近所にもセブン、ファミマ、ローソンがありますからね。
相当な店舗数が日本中にあるというのが今の時代ですね。


本書では全国の現存するレトロフード系自販機を網羅!!

といった感じで、日本の食文化におおいなる貢献をしてきたフード系自販機。
現在も日本全国で現役バリバリのレトロ自販機が稼働しています。

では、日本のどこにそんなレトロ自販機あるの?
と思いますよね。

それをまとめた本がこの「日本懐かし自販機大全」なのです。
魚谷祐介さんという方がこの本の著者で全国のレトロフード系自販機をめぐって取材・撮影しており、現存するレトロフード系自販機をほぼ網羅してます。
エリアごとにある自販機の住所や店名、自販機の種類など細かく情報が掲載されています。
カラー写真で自販機ごとのくわしい解説が掲載されており思わず夢中になります。

さらに面白いのがレトロフード系「自販機の神」と呼ばれている方の密着取材も掲載されており、どのようにこのレトロな自販機を管理、運営しているのかがわかります。

筆者も本書を購入し、ついついレトロ自販機のもとへ行って見たいと思いました。
で、本書で探してみると・・・

筆者は福岡在住ですが、残念ながら近場にはなく、行くとすれば鹿児島か山口かということになります。

鹿児島より山口が近いので、山口県防府市にある「長沢ガーデン」にいってきました。

長沢ガーデンにはうどん自販機が2台あり「肉うどん」が食べられました。


↑うどん自販機もさることながら、この施設そのものがレトロ!!
温泉宿泊、レストランと充実の施設。
「長沢ガーデン」のフォントもアツい・・・。



・・・といった感じに、この「日本懐かし自販機大全」を読むと実際のレトロ自販機を求めて出かけたくなります。
コロナ渦であるこのご時世・・・。
もしレトロ自販機を求めてお出かけされるのであれば、しっかり感染対策し気をつけてくださいね。


それでは。