「餓狼伝説スペシャル」って、こんなゲーム

 「餓狼伝説スペシャル」は、1993年にリリースされた2D対戦格闘ゲーム。

前作「餓狼伝説2」をベースに使用キャラクター数が8人から、ボスキャラ扱いのビリー・カーン、アクセル・ホーク、ローレンス・ブラッドの3闘志、さらに最終ボスのヴォルフガング・クラウザーの4人が使用可能に!

さらには、一作目「餓狼伝説」で登場していたタン・フー・ルー、ダック・キングも追加されてグッと使用キャラが増えました。



さらに対CPU戦をすべて2ラウンドストレート勝ちでラスボス・クラウザーまで倒せば、「挑戦者、現る!」のタイトルコールの後、隠しキャラとして「龍虎の拳」のリョウ・サカザキが登場し、リョウとのスペシャルマッチがはじまります。

しかもこれはネオジオ版限定にはなりますが、リョウ出現させたあと裏技を使えばこのリョウも使えるようになるというのも当時は衝撃的でしたね。

もうひとつ、前作との大きな違いとしては通常技の弱パンチやキックが連続で入るようになり、さらにキャンセル必殺技、キャンセル超必殺技が出せるようになりまして、大味だった「2」と比べると細かい多段コンボが楽しめるようになり、テンポよくかつアグレッシブな攻撃が可能になりました。

さらに合わせて各キャラクターの技の調整も施されました。

こうしたあらゆる大幅グレードアップしたのが「餓狼伝説スペシャル」でして、まさにタイトル通りスペシャルな仕様になってます。

そうしたことで、餓狼伝説の人気は一気にあがり、この「スペシャル」きっかけで格闘ゲームをはじめた人や、当時人気のあったスト2でプレイしてた人がスペシャルをやりはじめるなんてこともあったり、当時人気のあった格闘ゲームにさらに追い風を巻き起こしたゲームと言えましたね。

この餓狼伝説スペシャルがリリースされるあたりでちょうどスペシャル枠でテレビアニメ版「バトルファイターズ餓狼伝説2」が放映されたのも記憶に残ってます。

主人公のテリー・ボガード役の声優を少年隊の錦織一清さんが演じてたのも当時は話題になりましたね。

このアニメ版の合間に流れていたCMがまた印象的でした。


このときに流れていたのが、まさに「餓狼伝説スペシャル」のCMでしたね。

60秒というロングバージョンのCMでテリー、アンディ、ジョーの3パターンありましたね。

このCMを観て、とてもわくわくしてプレイしたくなったのを今でも覚えていますね。

それくらい、よくできた訴求力の高いCMだったと思います。

そんな「餓狼伝説スペシャル」ですが、現在も聖地化されたゲームセンターなどでバリバリ稼働しているという事実もこのゲームの人気や凄さがうかがえますね。




アーケードから家庭用へ移植というのもひとつのブーム

当時のゲームブームのひとつとして、格闘ゲームのアーケード版から家庭用ゲーム機への移植というのもありましたね。

この「餓狼伝説スペシャル」もそのひとつでして、カタラというメーカーが発売してましたね。

タカラは実は「餓狼伝説」から移植版を発売してまして、続編である「2」、そしてこの「スペシャル」の以上3作を発売しています。

他社からもさまざまな格闘ゲームの移植版が発売されていました。

「ストリートファイターⅡ」や「ワールドヒーローズ」、「龍虎の拳」、「サムライスピリッツ」「ファイターズヒストリー」などなど他にもいろいろありますが、こぞって移植版格闘ゲームを発売してましたね。

移植先のハードもスーパーファミコンのみならず、PCエンジンやメガドライブをはじめさまざまなで極めつけはゲームボーイにまで及びました。

それだけ当時格闘ゲーム人気がすごかったということがうかがえますね。





アーケード版とスーファミ移植版との違い

 
この動画を見てもらうとよく分かりますが、
アーケード版とスーファミ版の違いについて書いていきたいと思います。

まずは、とにかく必殺技が出にくいというところ。
特にタメ技ですね。

たとえば、←タメ→で技を出すときに、→に押す前に一度ニュートラルにして押さないと出ないという独特な操作のやり方です。

実際にプレイしてみましたが、本当に出ません(笑)。

とにかく慣れが必要で、ここがこのスーファミ版「スペシャル」がクソゲーだって言われている部分だと言われていますね。

前作の「2」はとても出しやすかったので、とても遊びやすかったと記憶しています。

それがなぜ「スペシャル」では出にくい仕様になってしまったのか?

コマンド技操作が命とも言える格闘ゲームとして致命的な部分ではないかと思います。

技の出しやすさが、スーファミ版「餓狼伝説2」と同じ感じだったらとても良移植だったと思いますね。

本当に惜しいと思いますよ。

グラフィックやキャラの、動きなんかもアーケード版にくらべるといろいろ削られていますがこの性能差でよく頑張っていると思いますしね。

まあサウンド面はドルビーサラウンド仕様で元のサウンドと比べると別物になっていますが・・・。

ちなみに容量差はアーケード版は150メガビットに対して、スーファミ版は32メガビットという大きな性能差がある中での移植なので、どれだけ頑張って移植したのかがわかりますね。

これだけ違いのあるスーファミ版「餓狼伝説スペシャル」ですが、あえて今プレイしてみてもいいと思いますね。

できれば、おなじスーファミ版「餓狼伝説2」も買ってみて比較してみてもいいかもですね。

当時このスペック差をどうがんばって移植されているのか、楽しんでみてはいかがでしょうか?





Nintendo Switchなら、アーケード版ほぼそのままの「アケアカNEOGEO餓狼伝説スペシャル」を楽しめる!


今は本当にいい時代になりました!

Nintendo Switchでアーケード版そのままのクオリティの「餓狼伝説スペシャル」がプレイできます。

Nintendo Switchには、「ニンテンドーeショップ」というのがありまして、そのページから「餓狼伝説スペシャル」または「アケアカネオジオ」とキーワード検索してもらえたら、

「アケアカNEOGEO 餓狼伝説スペシャル」が出てきますので、それを選んで購入してもらえればOKです。

価格は通常838円で販売されています。

この価格で遊べるというのがなによりすごいです!

当時はネオジオのデカいカセットで2~3万円はしていて、とても手が出ませんでしたからそれを考えたらすごいことですよね。(ネオジオCDもありますが、まあまあ高額でしたしとにかくロード時間が長すぎた・・・。)

あとはダウンロードすれば、「餓狼伝説スペシャル」がプレイできるようになります。


というわけで、今の時代だからこそアーケード版とスーファミ版をプレイして比べて遊んでみてもおもしろいんじゃないかなと思います。

移植作品はスーファミの他にPCエンジンアーケードカードCD-ROM²やメガCDなどほかのハードにもいくつか移植版が存在していますので、そのへんも興味があれば探して購入して遊んでみてはいかがでしょうか。







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