1990年代。


筆者が大学生の頃ハマってたゲーム「バーチャファイター2」。


この頃ゲームセンターでは対戦格闘ゲームが人気で、背中合わせのビデオゲーム筐体がズラリと並んでいました。


「ストリートファイターⅡ」や「餓狼伝説スペシャル」、「龍虎の拳」、「サムライスピリッツ」などいろんな人気格闘ゲームシリーズが次々とリリースされていて飽きることなく、盛り上がってました。


そんな2D格闘ゲームが人気の中登場したのが、セガが出した「バーチャファイター」です。


これはポリゴンと呼ばれるカクカクした立体的なキャラクターがなめらかに動く画期的な3D対戦格闘ゲームでした。


3Dの立体的なキャラクターにリアルな動き。


まさにバーチャルな格闘のゲームです。


そして、特に人気に火がついたのがこの続編となる「バーチャファイター2」ですね。





前作にさらに映像のクオリティが大幅にアップ。


テクスチャマッピングという技術によりキャラクターの表情や衣装の細かな刺繍までもリアルに表現されており、それがさらに本当の人のようになめらかに動くというまさに前作のパワーアップ版です。


それはゲーセンではすごい人気で、特に東京の方では、新宿ジャッキー、ブンブン丸、池袋サラ、キャサ夫などのセガ公認の「バーチャ鉄人」という方達も登場して、100人組手とかイベントやってたりして大いに盛り上がっていました。


今でいう「eスポーツ」の先駆けですね。


そんな中、私が住む北部九州地方ゲーセンでも人気で年齢問わずたくさんのプレイヤー同士で対戦が繰り返されていました。 


この頃、ゲームセンターでの対戦格闘ゲーム人気に合わせて人気だったのが、家庭用ゲーム機への移植されたゲームです。


移植ゲームとは、その名の通りゲームセンターで遊べるいわゆるアーケードゲームを家庭用ゲームとして遊べるように性能や容量の制限のある中、家庭機用サイズに作られたゲームです。


格闘ゲームに限らず、アクションやパズル、シューティングなどのジャンルのゲームもいろいろ移植ゲームはありますが、まあ今回は格闘ゲームの話ということで…。


話は戻って、そんな移植ゲームにおいて代表的なものとしては、スーパーファミコン版「ストリートファイターⅡ」ですね。


これはすごくヒットして移植ゲームとして大成功を収めたソフトです。


これが発売された時、ゲーセンでもまだまだ人気で盛り上がっており、発売のタイミングとしてはバッチリ合っていたと思います。


この頃筆者は家でスーファミ版で指先が痛くなるまで練習して、または友達の家に集まり繰り返し対戦をやって、ゲーセンで実践プレイするっていうのを繰り返しやってましたね。


筆者のような昭和50年代生まれの方なら、同じようにやってた人も多かったのではないかな〜と思います。


その後も「餓狼伝説」や「龍虎の拳」など様々な人気タイトルが次々と移植されていくことととなるわけですが、まあ今回は「バーチャファイター2」にスポットを当てて書いていきたいと思います。






「バーチャファイター2」はいろんなハードで移植された



「バーチャファイター2」は最初に移植されたのが、セガサターンで1995(平成7)年12月1日に発売されました。


販売本数もセガサターン初のミリオンセラーを記録して、当時どれだけ人気があったのかがわかりますね。


筆者も当時セガサターンを所有していて、「バーチャ2」は行きつけのゲームショップで予約して購入しました。


購入してからはとにかく、毎日家でプレイしまくりましたね。


純正パッドでアキラの「崩撃雲身双虎掌」(通称アキラスペシャル)が当たり前に出せるまでに上達してました。


今やれと言われると、もう無理でしょうね(笑)。


この後、プレステ2でセガエイジスシリーズとして発売されたりプレステ3、X box360などではダウンロード版として発売されました。




「バーチャファイター2」におけるアーケード版とサターン版の違いって何?


まずは、上の動画を見てください。


「バーチャ2」のハード別の比較動画となってますが、うまく編集されており、違いがわかりやすいですね。


筆者はアーケード版とセガサターン版、プレステ2版をプレイしたことがありますが、私なりにあげてみます。


プレステ2版以降はほぼアーケード版に近いものとなっているので、ここでは筆者が特に遊びまくったサターン版との比較について書いていきたいと思います。




キャラクター、背景などグラフィックの違い

なんといっても、まずはコレですね。


特にサターン版は発色も違うし、グラフィックの荒さも目立ちます。


まあそれでも、キャラクターの衣装の刺繍や鉢巻や髪の毛の揺れなどしっかり再現されており、アーケード版に極力寄せて作ってるなあと製作者側の努力がうかがえます。


あとは背景ですね。


大きく違うのは酔拳の舜帝の大河ステージでバトル中大きな橋をくぐるという演出がありますが、これがすべてカットされています。


他にもジェフリーステージの椰子の木からヤシの実が落ちない、カゲステージの焚き火がないなど一部ステージの演出が省略されています。


しかし、プレイするにあたっては直接的に影響のある部分ではないので気にならないし、普通にプレイしてる人からするとその違いさえ分からないレベルなのでうまいこと調整してるなあと思います。



効果音、セリフなどがしゃがれている。

筆者としてはコレが一番気になるポイントです。


サターン版をプレイしてると気になるのがコレ。


パンチやキックなどの打撃音やダウン時の地面に叩きつけられる音、カウンターが入るなどの効果音全般ですが、明らかに別の音です。


特に「バーチャ」の代表するといっても過言ではないカウンターヒット時のガイーンていう爽快な音がガシャーンとこもった音になっており、これじゃない感がすごいです。


あとキャラクターのセリフもですね。これもすべてこもってしゃがれて聞こえます。


さらに「レディ、ゴー!」や「リングアウト」などの音声もまたすべてこもってしゃがれてます。


プレイに直接影響がある部分なだけに、ここが大きなマイナスポイントですね。


爽快感のある効果音やセリフ、大事です!


ちなみにBGMはアーケード版がそのまま収録されているので、そちらは問題ないですね。


あとオプションでアレンジ版も選べることもできましたね。


個人的にはオリジナル版BGMが好きなので、アレンジ版に切り替えては遊んでなかったですね。


ホント、「バーチャ2」のサウンドは素晴らしいです!





それでもサターン版移植のクオリティは高い

いろいろ違いをあげてみましたが、アーケードとセガサターンのスペック差は大きいわけで、そんな制限のある中ここまでうまくまとめて移植されているのは、


やはりセガはすごい!!


の一言ですね。


家で普通に「バーチャ2」が遊べるなんてこれを実現できたということ自体すばらしいことだし、アーケード版もまだバリバリ人気の最中に発売されたということもよかったと思います。


筆者もサターン版を買った時はすごくうれしかったし、相当プレイしました。 


サターン版「バーチャ2」は数多くのアーケード版から家庭用ゲーム機への移植ゲームの中でも完成度、忠実度はとても高いと言えますね。




今もなお、オンラインで対戦ができる!


現在ではネット環境が普及して、オンライン対戦が当たり前の時代なわけですが、「バーチャ2」においてもオンライン上での対戦ができます。


プレステ3、Xbox360などでプレイ可能で、YouTubeで検索すると対戦動画をあげている凄腕プレイヤーも多数存在していて、ゲーセンから家でのオンライン対戦へと舞台が変わっていまだにプレイされ続けています。


移植ゲームは違うところを探して語り合うのが楽しいっ!

今回は「バーチャ2」の移植版について書いてきましたが、移植ゲームの楽しさってやはり実際にプレイしてみて、

「ここが違う!」

「あれがヘン…。」

「これショボいっ!」

などなど、間違い探しじゃないですがアレコレ違いをつついて友達と語り合うのが一番楽しいですね。


いろんな移植版ゲームがあるので今だからこそ、探してプレイしてみてもおもしろいと思います。


特に古いハードでの移植版ゲームをおすすめします!


例えば、スーファミへ移植された「ストリートファイターⅡ」や「餓狼伝説」のような感じです。


古いハードほど本家アーケード版に比べるとスペック差か大きいからその分違いがわかるし、その違いを見つける楽しさがありますからね。



今だからこそ、いろんな古い移植版ゲームで遊んでみても楽しいんじゃないかと思います。




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