【ファミコン版ドラゴンクエストⅡ】高難易度でありながらも、つい繰り返しプレイしたくなるその魅力とは?
こんにちは、ヒデです。
今回はファミコン版『ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々』について書いていこうかと思います。
現在ではさまざまなリメイク版も登場しており、スマホやスイッチなど手軽にプレイすることができます。
そんな中、なぜファミコン版なのか?
これにはファミコン版ならではの魅力があるからです。ではいったいどんな魅力があるのかについて、お伝えしていこうかと思います。
【魅力その1】じつは前作のわずか半年後に発売されていた!
ファミコン版のパッケージ。 この時の鳥山明さんのイラストもいいですよね。 |
ファミコン版『ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々』は1987年1月27日に発売。
前作『ドラクエⅠ』が1986年5月27日に発売されたのですが、『ドラクエⅡ』は実は『Ⅰ』のわずか半年後に発売されていたというのが驚きです。
一般的に続編が出るのって数年後というのが多いかと思いますが、半年というのはすごく短いスパンだなと思います。
しかも前作のゲーム内容をはるかに凌駕した新作だというのがスゴイのひと言ですね。
『ドラクエⅠ』と比べると1人ぼっちの冒険だったのが、3人パーティになりさらにモンスターも複数でてくるようになり、より戦いの幅が広がりました。
マップもおよそ4倍に広くなり、船も登場して冒険できるスケールが大きくなりました。
『ドラクエⅠ』ではアレフガルドの大陸内をめぐるというほぼ一本道の攻略でしたが、『Ⅱ』の場合、船の登場により自由に行動ができるようになり、自分の好きな順番で進めるようになりました。
紋章集めも順番が決められていないので、そこも自由度がある部分だなと思います。
【魅力その2】すぎやまこういちさんの音楽が素晴らしすぎる!
なんと言っても、これが何度もプレイしたくなる要因のひとつではないかなと思います。
すぎやまこういちさんはこれまでのドラクエ作品の音楽を作ってこられていますが、個人的にはこの『Ⅱ』の音楽が好きです。
何がいいかというと、まずはフィールド曲。
ローレシア王子とサマルトリア王子の2人パーティまでの曲「遙かなる旅路」とムーンブルク王女が加わわり3人パーティになったときに流れる曲「果てしなき世界」。
この2人から3人になる部分でフィールド曲が変わるようにしているというのが、この『Ⅱ』の良さではないでしょうか。
これを聴きたいがために、クリアしてしばらく経った後、ついはじめからプレイしたくなっちゃいますね。
他にも洞窟の曲「恐怖の地下洞」や塔の曲「魔の塔」などもなかなか名曲でこれらも聴きながらプレイしたくなっちゃいます。
あと、ふっかつのじゅもんを入力するときの曲「LoveSongを探して」もまた名曲です。
これまでにいろんなドラクエ作品をプレイしてきましたが、先程挙げた『Ⅱ』の音楽が一番繰り返し聴きたくなる音楽だなと強く思います。
【魅力その3】ゲームバランスが良くないのがひとつの魅力に。
これもファミコン版ならではですね。
ファミコン版『Ⅱ』は約半年後というとても短いスパンで発売されたこともあり、ゲームバランス調整をしっかりとできないままだというのは有名な話ですが、それもあってかなかなかの高い難易度であります。
ではどういったところに難易度を高く感じるか?
まずひとつめは、
サマルトリア王子の中途半端で非力なところ
ですね。
基本、力も高くなく、魔法も強力な呪文を使えるわけでもないので、どっちつかずな感じです。
装備できる武器も序盤で手に入る「てつのやり」がサマルトリア王子の最強の武器となっております。「はやぶさのけん」を装備できるものの、バイキルトの呪文がまだ登場しない『Ⅱ』にとっては微妙な感じです。
防御力もそこまで高いわけでもないので、一番にやられる確率も高いですね。
一般的なクリアレベルが30前後ですが、このあたりまでステータスも際立って上がることがなく、終盤まで中途半端感が否めません。
さらには、サマルトリア王子だけが蘇生呪文「ザオリク」が使えるというのも難易度を上げてる要因だろうなぁと思います。
ザオリク使えるのに、一番にやられやすいキャラクターだからですね。
そのぶん「せかいじゅのは」も必須ですね。
中途半端な強さであるサマルトリアの王子に、パーティのライフラインの中核をなしてるところにこのパーティの危うさがあります。
それと同時にゲーム全体の難易度が上がってるのだと言えます。
ふたつめに、
強すぎるモンスターの配置がいやらしい
という点ですね。
序盤であれば、ムーンペタの町あたりに出没するマンドリルやリザードフライ。
マンドリルが群れで出てきたら、ほぼサマルトリアの王子はやられてしまいます。
リザードフライも3匹とか出てきてギラを連発された日にはパーティも全滅状態にされてしまいます。
風の塔に向かう道中に出てくるマンイーターの甘い息攻撃もいやらしいですね。
あとは竜王の城で出てくるサーベルウルフなんかも攻撃力が高いうえに2回攻撃してきますし、
またに痛恨の一撃を繰り出してきたりします。
ほかにも大灯台に出てくる、ドラゴンフライ4〜5匹による炎攻撃もトラウマレベルですね。
炎のダメージも高い上に、すばやさもそこそこあるので、一方的に丸焦げにされていまいます。
満月の塔あたりに出現するゴーゴンヘッドもまたいやらしく、守備力が異常に高い上に攻撃呪文も効きにくく、複数出てきたらなかなかの長期戦を強いられてしまいます。
といったいった感じで、これらはほんの一部の紹介でしたが、他にも敵のいやらしい配置がされており、こういった部分も難易度が高いと言われている要因かと思います。
最後はなんと言っても、
ロンダルキアの洞窟からほこらまでの鬼畜感
ではないでしょうか。
これぞドラクエⅡが難しいと言わしめる一番のポイントだと思います。
まずは、あちこちに仕掛けられている落とし穴。
攻略法を知らず、さらに初見だとひたすらこの罠にハマってしまいます。
そうこうしているうちにHP、MPともに消費してしまい、下手したらここで全滅なんてことも普通にあり得ます。
ようやく落とし穴を避けながら進んでいくと、次に無限ループゾーンにハマり込んでしまいます。
とにかく、自力で攻略するには少しずつ覚えていくしかないです。
間違えるとまた最初からになってしまうので、ここだけでも相当苦労しますね。
それだけでもきついのにこの道中に出てくるモンスターがまたいやらしい。
ドラゴン4匹なんてもう、最悪ですね。
トラウマレベルです。
強力な攻撃力と炎攻撃はもうヤバすぎます。
確実に瀕死状態になってしまいます。
かろうじて生き残ってればいいのですが、大抵サマルトリアの王子が死んだりしてます。
ひとり欠けてしまうと、もはや回復は追いつかないですね。
残るはイチかバチかの「にげる」ですね。
なんとか逃げられることができれば、MPの残り具合にもよりますがとりあえず、リレミトで脱出できいったん立て直すことができますが、まわりこまれていまうと、、もう終わり…ですね。
もう、イヤな緊張感です。
そんな感じでさまざまな難所をくぐり抜けて、洞窟を出たところに待っているのが、真っ白な万年雪一面の風景です。
そして、ここからもまた難所が待ち受けています。
それはこれまで以上の強いモンスターが待ち受けていることです。
攻撃力の高いサイクロプスやギガンテス、イオナズンを唱えてくるアークデーモン、ザラキを連発してくるブリザードの群れなど明らかに桁違いの強さを誇るモンスターたちが襲ってきます。
ふっかつのじゅもんが聞ける最後のほこらを目の前にして全滅した経験のある人は数多くいることだと思います。
もう、これを経験してしまうと戦意喪失してしまいますね。
最後に
と言ったわけで、このようにファミコン版『ドラクエⅡ』がいかに難易度が高いのかが少しでもお分かりいただけたかと思いますし、トラウマを植え付けられた方も多いのではないかなと思います。
それでも、名曲を聴きながらプレイしたいがためについはじめからプレイしたくなるというクセになる味も持ちあわせているのが、このファミコン版『ドラクエⅡ』ではないかなと思います。
懐かしみながら、改めてプレイしてみても面白いと思いますよ。
と、今回はこれにて。
ありがとうございました。
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